HERR*SOMMER-夏目

現代ドイツ作家・詩人の紹介を主に・・・

2019-06-16から1日間の記事一覧

*「饅頭男」が誹謗と中傷の弁護をする : W.ラーベ抄 ⑪

私はこうして、25 歳で発表した処女作「雀横丁年代記」以来、二十代には19篇、三十代 には17篇、四十代では16篇、五十代では10篇と発表してきたのだが、中でも、60歳の時に書き上げた「シュトップフクーヘン」(饅頭男)*44は、ある意味でその頂点に達しえた作…

*愛と惜別 : ザラー・キルシュ 

もう 行ってもいいのよ: 乙女は 月に云う 大きな馬車に 積み込まれた月 白い歯を見せ 頷うなづくと 転がるように 月は立ち去っていった 扉の引手を 押さえつけないで: 乙女は 風に云う 煤すすと雨まじりの風が 大粒の霰あられで みずからをも 鞭打っている …