HERR*SOMMER-夏目

現代ドイツ作家・詩人の紹介を主に・・・

*わたしは世界が明けるのを見た・ 「仔羊の回帰線」序 より

        

黄金に輝く 微笑みのなかで わたしは 世界が 明けるのを見た。

その世界は 深い秩序ある 映像として 鮮明になり まるで

戯れているように 形作られてゆき 平生なら 謎に満ち 隠れ 眼には

見えないのに 植物においても 動物においても そして 人間においても あまねく もろもろの 清らかなものには 謙虚に 誠実に 顕れ 姿を見せたのである))))

けれども それは 恵み深い 本質の意義で おだやかに 無辜の子のように 

示されたのだが 自然界は 天上の 癒しの光の中で 恩寵により 峻厳に 

救済されていることを  しめしていたのだ ))

労働のあとの 七日目には 自由の日を持つことが 律法によって  

用意された・・ そして人は 敬虔に生長し 初めは 孤独だったが 次には 

仲間も加わり やがて 予感に満ちた 作用も重なり 人間に 絆が  生まれてくると 竟には 精神が浄化され 朝陽に照らされると ともに 手を携え まだ 朦朧として霞む 世界ではあったが やがて その望まれた人生は 厳しさの中で  高められて いくのであった  ......))  訳: 夏目 政廣 

           E.ランゲッサー「仔羊の回帰線」 序 より

Aus; E.Langgasser  Gedichte         Der Wendekreis des Lammes

               Ein Hymnus der Erlosung   Claassen Vlg. 1959 ebd. S. 23...