読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

HERR*SOMMER-夏目

現代ドイツ作家・詩人の紹介を主に・・・

*デッサン: カフカと グレアム・グリーン

              f:id:zkttne38737:20150925122514j:plain     f:id:zkttne38737:20150925122249j:plain

 ・西洋の現代文学に関して:--

世界をラジカルに懐疑し、信じられない、という立場の代表が、フランスの実存主義の作家、例えば、サルトルとカミユならば、ドイツ文学圏の作家であるカフカは、世界観はこれに近いが、異なるのは、いかにしたら、それから打開できるかを問うところである。:前者は、もし頼れるものがあるとすれば、それは一個の自己のみであると主張するゆえに、そこには孤独の蔭が見え隠れするのだが、カフカには魂の救済願望があり、永遠の秩序を問いかける。それゆえ、神からの呼びかけを必死になって捉えようとする。が、上からの声はいまだに届かずじまいなである。。このことをカフカは長編「城」Das Schlossで、麓(ふもと)にまでは辿り着けたものの、決して城には入り込めない主人公をして、象徴的に描いているのである。

Aus:   W. Grenzmann ,   Dichtung und Glaube

     Probleme und Gestalten der dt. Gegenwarts-Literatur    S.29ff..

       Athenäum   Vlg.    1967... W. グレンツマン「文学と信仰」より