HERR*SOMMER-夏目

現代ドイツ作家・詩人の紹介を主に・・・

*魅せられしもの : ホフマンスヴァルダウ

 

 噫! 魂を歓びで 駆り立てしものよ

そは 天国なるワインよりも甘く

汝れより注(つ)がれしをのぞみ 

 噫! 富める宝物より好ましきものよ

そにより こころ強くもなり はたまた

 感情の 傷つきしことありしも

そは薔薇の輝きよりも こころ満たされ

どんなルビーとも比(くら)ぶるを拒み

優美さに ふかく潤(うるお)されしものよ 

嗚呼! 珊瑚のやうに紅く魅せられしものよ

わが無二なる慰みよ 

 汝が緋色の そに憧(あこが)れし

わが胸の内なる望みよ !! ... 

 C.H. Hofmannswaldau :  Auf den Mund   

     口びるに寄せて

Aus : Dt. Barock Lyrik    

   Reclam   ebd.  S. 68..

Ubersetzt von:  HERRN*SOMMER-夏目

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17. Jh. 世紀バロック詩について:

  17世紀ドイツバロック詩は、ドイツの世界的な文豪・詩人ゲーテ以前の文芸思潮として重要な位置を占めているのであるが、その特徴は、内容よりも形式・技巧・誇張や装飾性と云ったものを重く見る修辞的伝統があった。

 その中で、ギュンターは近代以降、とはつまり、ゲーテ以後といってもいいのだが、体験や告白を重視し、これが後の若きゲーテにも多大の影響を及ぼしているのである。