Sonntag Quinqua-gesima :
人は 同朋(はらから )ともに生き 傷(いた)みも 情熱も分かちあひ
さながら 灼熱の地獄のなか 泪流すは 熱く たゆまず
こころを ひとつにしようと 願ひしからか
噫 されど 悲しきかな!..
目の前は 闇のように 閉ざされ
鷲のように 高く飛翔しても 憧憬は 世の園にとどまりぬ
そこは 民の酔ひしれた園のままに
神の下から離れ 流浪し留まりし ところ
おお なんと無慈悲なことか!.
.みずからを 貪欲なまでに 憎まねばならぬとは
民に 主は おはします けれども 見捨てられ
いつの日か 罪に気づき 歯を食ひしばり 悔悛するまでは
* E. ランゲッサー 「仔羊の回帰線」 拙訳より
E. Langgasser: Gedichte ebd. S.44f.. Claassen Vlg. 1959...