HERR*SOMMER-夏目

現代ドイツ作家・詩人の紹介を主に・・・

* 金色の 乙女   クローロー

 

 

金色の  髪長き 乙女が 窓辺で 

リートを 高らかに 歌ひ

 庭に 薔薇が 咲きみだれ

通りで 遊ぶ 無辜の 子らは

 光を受け 戯れる

鳩は 撒かれた 菓子を 啄(つい)ばみ

 女の子らは 遊戯をし

男の子らも 光のなか 走り廻っていた 

 けれども いつしか 窓が 閉じ 

リートが 止むや バラは 萎(しぼ)み

やがて 黄昏れ 朧げの 月が 

 侘びしき道を とおっていった 

 

  K. Krolow 1915- 99  ;  Gedichte : 

 Der  Augenblick des Fensters    

  Reclam  1985    拙訳 Nr. 156.

            Erste Ubersetzung  2006.8.22...