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HERR*SOMMER-夏目

現代ドイツ作家・詩人の紹介を主に・・・

*バラード Ⅱ 「義足の老人」 ランゲッサーの詩 拙訳から

E.ランゲッサー詩 & 短編選

 

何枚もの 薄板を 抱えて 老司祭が 歩いてきた

見れば 片方の 眼からは 血が 滲み 

泪も 混じり 時折り 拭う 

神よ 老司祭も また ダッハウの 犠牲者なのでしょうか ?... 

         老司祭は 手廻しオルガンを 携え 総理官邸に 向かい

   そこで モーセの十戒を しずかに 説いていく

   抱えている 薄板には 人の世の道が 刻まれ

   それを 切なる 祈りを込め 説いていく

     だが 胸の内は 重く

     こころは 鉛のようである

           ** Ballade vom  Menschen  dieser Zeit  Ⅱ より

            E.ランゲッサーの詩 から