HERR*SOMMER-夏目

現代ドイツ作家・詩人の紹介を主に・・・

* 魂の祈り :ダンテ「神曲」 より

 

ダンテの「神曲」は周知のように、地獄篇・浄罪篇・天堂篇の三部構成からなっている詩篇だが、その浄罪篇の第十一歌では、ほぼ主の祈りに似せて、傲慢の罪を償うべく魂の祈りを綴っている。: 

 ・・天にまします われらの父よ 願わくば 聖名(みな)と 聖能(みちから)の 尊まれんことを !..

御国の平和を われらに  来たらせたまえ 

聖意(みむね)の 天にて行われ ホザンナ(神を賛美する言葉を歌ふ 天使により 犠牲が払われるがごとく

 われら人間により そが 地にても 行われんことを !...

日常の糧を 今日も われらに 与えたまえ!..

 われらが受けし悪を たがひに赦すがごとく

 汝が慈悲により われらを 赦したまえ!..

 われらの徳を 悪魔の誘ひに 引き給ふことなく

われらを 苦より 救ひたまえ !..

愛すべき主よ このわれらが祈りは われらのために あらずして 後々につづく者の 為なればなり...

  浄罪篇 第11歌 1~  24行