HERR*SOMMER-夏目

現代ドイツ作家・詩人の紹介を主に・・・

* 魂の祈り  ダンテ「神曲」 より

 

 

ダンテの「神曲」は周知のように、地獄篇・浄罪篇・天堂篇の三部構成からなっている詩篇だが、その浄罪篇の第十一歌では、ほぼ主の祈りに似せて、傲慢の罪を償うべく魂の祈りを綴っている

 

 ・・天にまします われらの父よ 願わくば 聖名(みな)と 聖能(みちから)の 尊まれんことを 御国の平和を われらに

来たらせたまえ 聖意(みむね)の 天にて行われ ホザンナ(*神を賛美する言葉)を歌ふ 天使により 犠牲が払われるがごとく われら人間により そが 地にても 行われんことを

日常の糧を 今日も われらに 与えたまえ われらが受けし悪を たがひに赦すがごとく 汝が慈悲により われらを 赦したまえ われらの徳を 悪魔の誘ひに 引き給ふことなく

われらを 苦より 救ひたまえ 愛すべき主よ このわれらが祈りは われらのために あらずして 後々につづく者の 為なればなり

  浄罪篇 第11歌 1~  24行