HERR*SOMMER-夏目

現代ドイツ作家・詩人の紹介を主に・・・

2020-01-09から1日間の記事一覧

*30年戦争とナポレオン戦争を背景に :「モミの木のエルゼ」

処で、「飢餓牧師」と「アブ・テルファン」との間に8篇の短編を書き残している。その中では次の二篇がよく読まれてきたのだ。つまり、「樅の木のエルゼ」*28 と「勝利の蔭かげで」*29 の二作品だが、前者の作品では30年戦争を背景にして、また後者ではナポレ…

*「ライラックの花」とゲットー : W.ラーベ抄 ⑤

それから、28歳のとき南ドイツに旅をしたのだが、これは人生経験をどれほど豊かなものにしてくれたことか。この旅によって地方の文化や市民生活に肌で触れることが出来たし、人の歓びを目の当たりに感じることができたからだ。 またライプツィッヒやドレスデ…

*批評家ヘッベル氏から、お褒めの言葉: ラーベ抄 ④

これ(*「雀横丁年代記」)は承知のように、今の私のような老人が過去を振り返りつつ回想していくスタイルで書いたもので、ベルリーンの裏横丁の錯綜とした小市民の運命と日常を、時代の運命を重ねることによってユーモアとペーソスをまじえて書いていたのだ。…