HERR*SOMMER-夏目

現代ドイツ作家・詩人の紹介を主に・・・

* 半獣神風: 異才の詩人 デーメル:

      俄に 広間は会衆で一杯になった。いよいよデーメルが現れた。すると彼は檀の真ん中に進んで無造作に一礼すると、すぐ朗読を始めた。彼は熱情に満ち屈強で、また宣教師風でもあり、更には半獣神風で異彩を放っていた。

しかし今や詩が可視的なものへの関心からさり、ニーチェの「夜の歌」を朗誦すると、デーメルの声はいよいよ天翔った。それは憧憬と恍惚のうちに歌曲リートに近づいていった。

恐らく12-13世紀中世の英雄時代の吟遊詩人・トルバドゥール; troubadoursは こういう風に朗読したに違いない・

  カロッサ「美しき惑いの年」 より