HERR*SOMMER-夏目

現代ドイツ作家・詩人の紹介を主に・・・

*ミューズ;詩の女神: ボードレール「悪の華」より

 

なにを 語るつもりか 今宵 魂よ

 萎れていた 心よ

美と 愛しさの きわみ

神のような 眼差しで ふたたび 咲かせた 女に・・

 

誇りを 持ち そのひとの 歌を うたおう

かのひとの 優しさは くらぶべき ものなき

その霊肉は 天使の 香り

その眼は 光の うつわ

 

夜中 孤独のなかに いるにせよ

街中 雑踏に いるにせよ

あのひとの 幻が 松明のように 踊りくる

 

ときには その幻が 語りかける

わたしを 愛しているのなら ただ

 美だけを 愛しなさいと

私こそ ミューズ 詩の女神 ・・

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これは1854年にサバテイエ夫人に寄せたもの。