HERR*SOMMER-夏目

現代ドイツ作家・詩人の紹介を主に・+つれづれドイツ語--

*メルヴィル「白鯨」より

                全ての美しさには魅惑に力と云うものが大きく関与している。 例えば、ヘラクレスの大理石像から腱を取り去ってみれば一目瞭然。 その魅力は忽ち、消え   また、ミケランジェロが人間に似せて神を描いたとき、どんなに逞しさを表したか。                                 またゲーテを敬愛したエッカーマンはゲーテの筋骨隆々たる 胸に圧倒されたという。   H. Melville: 1819-  91;      Moby-Dick.  :The white Whale

*ハーマン・メルヴィル「白鯨」について:--                         

   メルヴィルの「白鯨」は1851年に発表されたアメリカ文学の海洋冒険小説の傑作。 捕鯨船ピークォド号の船長と執念深い白鯨モビー・ディックへの復讐を描き、主人公イシュメールの視点から、人間性、執着、復讐、運命について語られる。

「白鯨」はメルヴィル自身の捕鯨経験に基づき当時の捕鯨や鯨に関する知識が詳細に描写され、また、旧約聖書からの引用や人名を用い物語に深みを与えた。

    ・「白鯨」の主要な登場人物:----

メルヴィルの「白鯨」には物語の中心であり復讐に燃える一本足の船長エイハブは自分の足を奪った巨大な白鯨モビー・ディックを追い求め、その執念は彼の人生と乗組員の運命を危険にさらすほどである。

      もう一人の重要な人物は語り手であるイシュメールで捕鯨船ピクォド号の旅とその乗組員の物語を伝え、冒険への憧れや決意を語る。  

・モビー・ディック:--->

モビー・ディックは船長エイハブによって復讐の対象とされる巨大な白いマッコウクジラで、その巨大さと力強さは捕鯨船ピクォド号の乗組員たちにとって恐怖であり、エイハブ船長にとっては彼の足を奪った復讐の化身。

  モビー・ディックは復讐の対象と同時に内面の闘いを外に投影した存在でもあり、船長のモビー・ディックへの追求は自身の心の中の闘いとも重なる。・