HERR*SOMMER-夏目

現代ドイツ作家・詩人の紹介を主に・・・

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

* 復活祭前の 第五旬節の日曜日: 

Sonntag Quinqua-gesima : 人は 同朋(はらから )ともに生き 傷(いた)みも 情熱も分かちあひ さながら 灼熱の地獄のなか 泪流すは 熱く たゆまず こころを ひとつにしようと 願ひしからか 噫 されど 悲しきかな!.. 目の前は 闇のように 閉ざされ 鷲のように …

*「オネーギン」より

諸君、オーデを書きたまえ。国家が隆盛を極めていた時代には、誰もが 頌詩をかいたものだ。 荘重な文体のオーデを?... いや、もう、たくさん・・ 諸君 エレジーなぞは どれも下らんじゃないかね、狙いからして。 それに引き換え、オーデというのは実に、高尚…

*シラーの情熱と苦悩・

23歳の時、短編小説集「小フリーデマン氏」を上梓し作家生活に入った.トーマス・マン。 26歳の時に、自身の一族の三代にわたる歴史を描き名声を得、そして後に、ノーベル賞受賞作となった初めての長編小説「ブデンブローク家の人々」。 彼の短編小説のひとつ…

*プロメテウスの寓話: ホフマン短篇 より

<プロメテウスの寓話> というものがある。 創造主をもくろんで天の火を盗み、命あるものを生み出そうとした あのプロメテウスの話で、驕慢にも神を気どったプロメテウスは どうなったであろうか。 永遠の劫罰を受けたのである。 つまり、神に成りあがらんと…