世界を超えゆかば 雲の流れは穏やかに
さらなる森を抜けて 光は突き抜けてゆく
しずかな目には 新たな救いの力の漲り
ゆらぐ花のあいだからも感じるは 千の慰めなり
遠い谷間から響きわたる鳥の囀りを聞かば
そは幸せの歌なれ !!... )))... A. Holz : Phantasus 2
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詩人は現実と空想の狭間で欲するままに姿を変え、欲する土地に遊び談じるのである。
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*Unterhaltung mit meinem guten Freund Tokumaru Goju, wie gewohnlich ;---附:-->*徳丸五十くんとの対話:-->
きみは相変わらずロマンチストだね、この詩を吟じてみせるなんて・・と徳丸五十くんはいつものイロニーを秘めたような目で云った。--
そういうきみだってドイツ後期ロマン派のテイークに熱心なのだから五十歩百歩なのじゃないかい。--
そういえばそうかもしれないが、ぼくのは飽くまでも研究の対象として捉えているのさ。--
それはしかし、一般の人から見れば、やはりロマンティストと変わらぬだろうな。--
イローニッシュに距離を置いて見ていてもかい。--
どっぷりと浸かって鑑賞し味わったりしているのと何ら変わらぬからね。--
そうかなあ、それは道之助くん、きみ独自の捉え方かもしれないとおもうがね。---
そうでもあるまい。畢竟、同じ穴のむじなにすぎないと一般的には捉えられてしまっているのさ。--
うん、まあ、・・・と徳丸くんはironischな眼で相変わらず見返してくるのである。