HERR*SOMMER-夏目

現代ドイツ作家・詩人の紹介を主に・・・

*韻律学 Metrik 10 愛の告白 「ファウスト」第二部第三幕 より

*9377- 84行 :Helena und Faust

 

  この箇所はヘレナとファウストとの愛の告白の場面で、毬を互いに投げあい受け取るように、言葉と意味を交わしながら、二人の心がやさしく結ばれてゆく。韻はヤンブスの5脚で、無韻のブランクフェルス、そして脚韻はパールライム、即ち、aabbで書かれている。

 ・ヘレナ :ねえ どうすれば あのように 美しく お話しできるのかしら。

 ・ファウスト: それは ごく やさしいこと つまり 言葉は 心から 発するのです そして 胸に 恋しい憧れが 溢れ出たら 振りかえりみて 問うがいいのです

その楽しみは 誰と?...

 ・ヘレナ : 互いに 享受しているのかと・・

 ・ファウスト ;来しかた ゆく末は もはや こころからは 消ゑて ただ あるのは 今 この時だけが

・ヘレナ : ふたりの 幸せ なのですね

ファウスト: その通りです この刹那こそ 愛という 貴く 気高い 授かりものを 享けているとき・・

ところで 愛の担保の 裏書きを してくださるのは どなたですかな ?.・・

       ・ヘレナ: もちろん わたしの 手によって・・

 Vgl. zB.

 So sage denn, wie sprech' ich auch so schön ?..

 

        Das ist gar leicht,  es muss von Herzen gehn.

Und wenn die Busen von Sehnsucht überfliesst ,

    man sieht sich um und fragt

                           Wer  mit geniesst?...