2022-08-01 *風の声: 「ドゥイノの悲歌」より * ドイツ訳詩選より 憧れと愛に生きた女を 歌うがいい 英雄は 存在を貫き 没落も口実となす だが 精魂尽きれば 塵に帰り 巨大な声が 地から轟き渡る 聴け それは神の声!!...だが 堪ええぬなら 風の声を 聴くがいい 若い死者に代わって 嘆きの声を )) ) Rilke: Duineser Elegien リルケ 第一の悲歌 から この10篇からなる詩集では、人は有限無情である。が、存在の意義を確立しようとリルケは歌うのだ。