*1875年のメーリケの死後、彼の才能を理解するひとは、ほんの一部にすぎなかったが、19世紀末になると次第にシュヴァーベン・アレマン地方で評価されはじめ、その後、H.ヴォルフWolfによってドイツリートと して作曲されると広く広まり、 メーリケの評価は今日に至っているのである。
メーリケ・書簡集 より:---
母なる自然よ、わが身をいつまでも癒し給わんことを・・
*最近、気付いたのですが、普段は厳しい冬も、それは元来、自然の純粋な本質にすぎないということです。広大な白い平原を高みから見、静かな村の背後に突き出た尖塔のような碧いアルプスが幽かに漂う霧の中に浮かぶ雄大な姿を目の当たりに見たとします。すると、そんな時、澄みきった大気中は天より覆われていないものは何一つないので引き締まった感情が伝わってくるでしょうし、また、春になれば祝祭を催したいという気分になるように、気分はおそらく高まってくるというものなのです。
Aus; Morikes Brautbriefen.
Reclam ebd. S.46..Natur