HERR*SOMMER-夏目

現代ドイツ作家・詩人の紹介を主に・・・

*御復活前の七旬節の日曜日:  ランゲッサー

 

人類は ふかきこころで待ち望む 石からさえ血のにじむ孤独のふちの悲しみから

肉体は樹木や動物にも 朋友とならんことを望み 

溢るる愁ひの呪縛から解き放たきと おお 愁ひに満ちた苦悩よ !..

清水や棕櫚の樹や繁みに向ひ 愛のエクスタシーのなかで腕を拡げ

魅力ある生き物として原罪の苦しみから 自然のままの香を味わふ

 されど エデンの園にて 呪ひから枝枝の生長は萎え 繁茂も叶わず 

樹液が巡り発芽しても実はならず 夕闇せまる暗闇に 主は姿も見せず

生きる術(すべ)なき ありさ

Aus: E. Langgasser  Gedicht

 Sonntag Septua-gesima (Ostern)  In; Der Wendekreis des Lammes

          「仔羊の回帰線」 より Claassen Vlg. 1959   ebd. S.44..

 

 

 

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