人類は ふかきこころで待ち望む 石からさえ血のにじむ孤独のふちの悲しみから
肉体は樹木や動物にも 朋友とならんことを望み
溢るる愁ひの呪縛から解き放たきと おお 愁ひに満ちた苦悩よ !..
清水や棕櫚の樹や繁みに向ひ 愛のエクスタシーのなかで腕を拡げ
魅力ある生き物として原罪の苦しみから 自然のままの香を味わふ
されど エデンの園にて 呪ひから枝枝の生長は萎え 繁茂も叶わず
樹液が巡り発芽しても実はならず 夕闇せまる暗闇に 主は姿も見せず
生きる術(すべ)なき ありさま
Aus: E. Langgasser Gedicht
Sonntag Septua-gesima (Ostern) In; Der Wendekreis des Lammes
「仔羊の回帰線」 より Claassen Vlg. 1959 ebd. S.44..